今年は例年にない、暖かく穏やかな晴天に恵まれた大寒の日、ここ奈良市の萬直し大明神の例大祭が執り行われました。萬直し大明神とはお稲荷様のことで、お稲荷様は古くから稲作、農業の神様として信仰されています。
今では稲作、農業だけでなく、家内安全、商売繁盛、衣食住に至るまで生活に密着したご利益があるとされている神様です。お稲荷様といえば全国的にキツネのイメージが強く、キツネの神様というイメージの方も多いのではないのでしょうか?
実は、キツネというのは、神様の眷属(けんぞく)とされていて、神様の使者であり、お稲荷様の伝達者として昔から信仰されてきました。ですから、萬直し大明神はお稲荷様といってもキツネの姿ではありません。川から見つかり川辺に上げ大切にお祀りされる萬直し大明神今年もお供えにいっぱいの町の人が集まりました。今年も一年皆様が幸せに暮らせますように願いを込めて、玉串の奉奠を執り行い、皆様のご健康などをご祈念させていただきました。