プロバスケットボールチーム

今から1年くらい前のことです。

プロバスケットチームのヘッドコーチを務めていらっしゃる方が神社へ、これからの事などを相談に来られました。神社で祈祷してご本人用の玉かずらを制作しました。それからしばらく経って、昨年末のことです。バスケット選手が神社へ来られたのです。

お話をうかがうと、そのヘッドコーチの紹介だったのです。

さらに話を詳しく聞くと、手首の怪我をおっていることが分かり、「何もかもがうまくいっていない」と話してくれたのです。バスケットの選手ですから、手首の怪我は生活にも競技にも小さくない影響をあたえたのでしょう。他の神社ではこうしたことをしていないのかもしれないですが、私たち神官はご相談者様の土地へ行き、氏神様と繋ぐことをしています。今回もその選手の氏神様のもとへでかけました。

ヘッドコーチと選手は同じ氏神様なので神社へ集合してもらいました。氏神様で祝詞を奏上し祈念いたしまして、ふとヘッドコーチの玉かずらに目を向けた時、糸が切れ、今にも切れ落ちてしまいそうな状態になっておりましたので、修復を致しますとお伝えしました。そして、気にかかったもので、試合は順調ですか?とたずねました。

すると、当時チームは13連敗中であると話してくださり、早急に玉かずらを修復して送る約束をさせていただきました。ご相談者様へ私たちたちができることはわずかかもしれませんが、ヘッドコーチや選手の願いがとどくよう、玉かずらを速達で送り、試合当日までにヘッドコーチの手元に届ける事ができました。試合の結果は、チームは2ヶ月ぶりに勝利をおさめ、連敗から脱出することができたそうです。年明けすぐに神社へ来られて「やっと勝ちました」と胸を撫で下ろされていらっしゃいました。ぜひ試合を見に来てくださいとお誘いいただいたので、必勝祈願で有名な八幡の神様をお参りして、会場へ出かけました。信じてはいますが、現場へ行って応援をして、願いがとどかないとなっては少々気まずさもありますが、神様を信じ応援させていただきました。

結果は昨年2連敗をしたチームを相手に、見事勝利をおさめました。

そうしたこともあり、益々信じていただけたのかな。と思えた瞬間でした。只今、そのヘッドコーチがけん引するチームは7連勝と好調を維持しているそうです。

これからも試合は続きますが選手達に怪我無く、勢い止まらず頑張ってくださいと願いました。