東大寺二月堂の修二会

修二会(しゅにえ)とは、日本の仏教寺院で行われる法会のひとつです。
その中でも著名なものに、東大寺二月堂の修二会があります。

この修二会はお水取りの名前で知られていて、写真にあるような火をつけた松明を舞台で振り回す華やかな見応えのある行事も行われます。
この松明を使った行事はお松明と呼ばれ二月堂の修二会の象徴的なものとして知られています。2週間にわたり行われる行事の中でも、12日行われるお松明は一回り大きな籠松明を使うため見応えがあるので、特に多くの人で賑わいます。
多い年では2万人以上の人が訪れ非常に混雑するため規制が行われます。

また、このお松明の火の粉を浴びるとご利益があると信じられているため、燃え残ったあとのものを持ち帰り護符にする人もいます。

またこうした華やかな面だけではなく、懺悔をすることで自己の修行だけでなく、人々や社会に向けて救済や利益になるとされ、僧侶が浄行をして、あらゆる人々が犯した罪を許してもらうために心身を清め礼拝を行い、1日に6回本尊の周りを巡るなどの苦行の面も持ちます。そんなお水取りは千数百年に及ぶ歴史が紡ぐ関西に春を呼ぶ行事です。